日本の成り立ち 最終章【神話:古事記】

日本神話 歴史

日本神話【前回のお話】

出雲に降り立ったオオクニヌシ

その人柄で国造りは順調だった。

しかし、彼はスサノオの子。
ここにつけ込んだのがスサノオの姉である

アマテラス
だった。

荒くれ者のスサノオの子が
神聖なる「出雲」を支配するなどありえない。

Ryo先生
しっかりと記事を復習し、最終章へ行きましょうね!過去の記事を理解すればより理解が深まります!

日本の成り立ち【神話:古事記】

神話

日本の成り立ち 2【神話:古事記】

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アマテラスオオクニヌシを試すため
彼のもとに刺客を送りました。

オオクニヌシはその優しい心で
刺客を迎え入れ、もてなしました。

刺客達は次々とその出雲の生活に染まり
一向に天界に帰ってきませんでした。

2人目も失敗に終わりアマテラスは悩みます。

「なんであの子達は帰ってこないの!?」
そして3人目はアマテラス直属の部下を
つかわしました。

その刺客はオオクニヌシに会うと
すぐに言いました。

「この出雲をよこせ。
そうアマテラス様はいっている。」

これに立ち向かったのが
オオクニヌシの子供だった。

「なに?さっきから
出雲をゆずれゆずれってうるせーな。
だったら力勝負だ。お前の力がどれほどか
見せてくれよ。」

と勝負をするものの、その力は明らかだった。

オオクニヌシの子は敗け
出雲をアマテラスの部下に
譲ることになったのです。

オオクニヌシは言います。

「この出雲を離れる前に・・・1つお願いが。
 この地は必死に国作りに励んだ証。
 ずっとこの場所を見守りたい・・・
 この地に心だけでもおいておきたい。
 大きな社(やしろ)を建ててくださいませんか?
 お願いします。
そうすれば人々もよく働くでしょう。」

アマテラスはその願いは受け取り
この地に「イズモノオオヤシロ」を建てました。

これを漢字で書くと

「出雲の大社」

そうこれが

出雲大社(いずもたいしゃ)

神話

オオクニヌシはこうして
この出雲の地から去りました。

アマテラスは考えます。
「誰にこの出雲を治めさせようかしら・・・」

そこでアマテラスの孫に白羽の矢が刺さります。

名を「ニニギ」といいます。

いろいろな経験をさせようと
アマテラスは孫のニニギ
出雲とは違う地に降臨させました。

地上におりたニニギ・・・。

まずは旅をしながら「妻」を探します。

すると・・・

歩いていたきれいな女性を見つけました。
名前を聞くと「サクヤヒメ」と名乗りました。

一目惚れしてしまったニニギ
彼女にプロポーズしました。

するとサクヤヒメが言いました。
「ちょっとパパに許可をとってくるわ。
 ニニギさんちょっとまっててね。」

サクヤヒメのパパニニギのもとに挨拶に来ました。

「うちの子達は恵まれている!
 あなたのような方と出会えるなんて
夢みたいだ・・・


そうだ、ニニギさん。
実はうちには姉もいましてね・・・
この子は妹なのです。
もしよければ・・・
姉もあなたのそばにおいていただけませんか?」

ニニギは言います。
「いいんですか?
きっとお姉さまもきれいな方なんでしょう。
わかりました。
ではまた後で・・・」

そういって時間が経ち
ニニギのもとに
サクヤヒメの姉がやってきました。

ニニギさーん!
 こんにちは〜!サクヤの姉の
 イワナガヒメです〜!」

その姿を見て、
ニニギは言葉を失います。

Ryo先生
なぜ言葉を失ったと思いますか?
生徒
わかりました!姉の方が綺麗すぎてお姉さんを好きになってしまった!!!どうですか?
Ryo先生
ほぼ正解ですね!凄い推理力ですね!実は正解はその「逆」です!とんでもなく「ブサイク」だったのです。

「・・・えっと・・・あなたが
サクヤヒメの・・・姉?嘘でしょ?」

ニニギは考えた末
イワナガヒメに別れを告げました。

「あなたとは婚約できない。
一度お会いしておけばよかった。
ごめん・・・さようなら・・・」

イワナガヒメは落ち込んで帰宅しました。

するとその様子を見た父親が言います。

「どうしたんだ?
ニニギ様になにか言われたのか???」

イワナガヒメは事情を話しました・・・

納得がいかない父親は
ニニギのところへいき、言いました。

ニニギ様、
私の娘たちはこうしたご縁など、
2人が揃うことで多くの力を持ちます。
どうか、姉のイワナガヒメも、
嫁にもらってはくださいませんか?
・・・・・そうですか・・・・いいのですね?
・・・・わかりました。」

Ryo先生
ここまで父親が諦めなかったのにはわけがありました。

それが娘たちの秘めた力です。

実は妹のサクヤヒメ
「栄華を咲かせる”サクヤ”」

そして姉のイワナガヒメ
「岩のよう長寿をまっとうする”イワナガ”」

ということで
2人は繁栄と長寿の力を秘めていた

その長寿をニニギは捨てた。

これがきっかけで日本の神は
繁栄は手に入るが
永遠の命を失うことになった

つまり

神に寿命ができた

これが神から人間への変化のきっかけなのです。

アマテラスの孫からは
寿命が生まれてしまった

この寿命が与えられたニニギ
サクヤヒメの子供が

日本の初代天皇と言われ

初代天皇:神武天皇

もう「人」なんです。

ニニギはいろいろと経験を積むため
出雲ではなく
「宮崎県」に降臨したと言われています。

その場所で生まれた神武天皇は思います。

「ここだいぶ田舎じゃね?」

そして彼は
本州のど真ん中に移動しました。

その場所が「大和(やまと)」

そうです。

ココで始まったのが
神武天皇の大和政権です。

この地を平定し
平和な国造りをしていきました。

そしてのちの「12代天皇」の息子が

あの「ヤマトタケル
聞いたことはありますね?

彼は西へ出向き、国を平定し
さらに東へと国を平定していた途中
残念ながら命を落とすことになります。

Ryo先生
お待たせしました。そろそろ『古事記』と話をつなげましょう。

このヤマトタケル以降の子孫で
33代天皇で初の女性天皇である
推古天皇」までの話が書かれているのが

『古事記』

という話はしましたね。

その編纂を開始したのが飛鳥時代。

第40代天皇の天武天皇でした。

そこまで日本の歴史に誰も興味を示さなかったなかで

この天武天皇

「この国の物語を作ろうじゃないか!」
と動き出します。

生徒
先生、質問です。なぜこの天武天皇が日本の物語を作ろうとしたのですか?もっと早くに作られてても良いはずです。
Ryo先生
良い質問ですね!着眼点が素晴らしい!もちろんその理由がありますよ。説明しますね。

「日本の物語」を
作らなければいけなかった理由は1つ。

それは

「国内が荒れに荒れていたから」

生徒
ん?どういうことですか?「国内が荒れていた」ことと「日本の歴史編纂」にどういう関係があるんですか?
Ryo先生
皆さんは「大化の改新」(645年)は知っていますか?

当時の天皇政権を揺るがしていた「蘇我氏」

これを

中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)が倒しました。

そして、この中大兄皇子が「天智天皇」となり

大化」という元号を始めた。

そして
その後、天智天皇が亡くなった672年
その皇位継承を巡り戦った2人がいました。

天智天皇の弟と天智天皇の長男。

この戦いは当時
日本史上初の大きな内乱でした。

「壬申(じんしん)の乱」
と言われる後継者争いです。

この戦いに弟が勝ち、天皇に即位し

「日本の物語を作ろう!」という
天武天皇」となったのです。

ところが・・・
この内乱で日本国内は荒廃してしまいます。

新たに即位した天武天皇
自分が日本で一番の権力者であると
再度国内に示さなければならなかった。

バラバラな日本を1つにまとめるのが
最優先の仕事だった。

我が天皇家が最大の権力を誇示している

これを広めることができれば、
国内はまとまる。

このようにきっかけは
荒れた日本を回復させ、さらに権力を短期集中させるため、天皇家を神格化しようとしたこと。

そこで!
全国に混在する「物語」を全て1つにまとめ
この国の物語をつくり
天皇家は神の子孫であることを世に伝えよう

と動き出した。

当時は「倭」や「日本」など
呼び方が複数存在し

さらに

国のトップも「王」や「大王」
などの呼称があったのですね。

これを全て統一する必要性もあった。

そこで一緒に編纂に携わることになったのが
稗田阿礼(ひえだのあれ)」です。

この膨大な仕事に取り掛かりました。

しかし・・・

この巨大プロジェクトの発起人であった
天武天皇が途中で亡くなってしまった。

これがきっかけでプロジェクトは中止。
約20年間、プロジェクトは止まってしまった。

再開されたのが
「なんと見事な平城京(710年)」の”奈良時代”第43代天皇 元明天皇(女性天皇)が再び動きます。

「あの物語の止まっているプロジェクト
・・・やりましょうよ!」

再度、稗田阿礼が招集され
学者の太安萬侶(おおのやすまろ)とともに
プロジェクトが再開された。

こうして作成された「日本の物語」

これが『古事記』です。

Ryo先生
日本国内の皆さん、少し興味が出ましたか?『古事記』はこのような歴史があるんです。

天皇は神様の子孫。

しかし

この『古事記』は
海外の人から見れば

「What’s?」

ってことで
信用できない部分も多くあります。

なので・・・

先程の第40代天皇の天武天皇

この『古事記』を・・・

「海外向けにアレンジ」しました。

それこそ

「645年に大化の改新で大きな事件がありましたよ〜」とか
「681年に天武天皇が即位しましたよ〜」とか
「710年に平城京に都を移しましたよ〜」とか。

日本の実情を世界に伝えるための本。
をもう一つのプロジェクトとして進めたのです。

つまり、天武天皇は・・・
国内向けの日本成立物語である『古事記』と、海外向けの日本の歴史書をまとめたのです。

この「海外向けの日本の歴史書」を

『日本書紀』といいます。

Ryo先生
この『日本書紀』も制作理由がちゃんとあります。

それが「近隣中国の存在」

中国の地図

中国の当時の王朝は「唐」

あの遣唐使を送るほどの
大繁栄をしていた中国が
すぐ近くにいるわけです。

国の広さは桁違い!
約20倍の広さですよ!?日本にとっては恐怖であり脅威です!!!

だからこそ
この『日本書紀』も作る必要性があったのです。

「天皇家は神の子孫なんですよ!」
っていう『古事記』は
国内統治に利用するだけにとどめ、

世界には『日本書紀』で状況を伝える。

日本にも国を治める指導者がいるのだと。

よってこの国内向けの『古事記』と
外国向けの『日本書紀』という

2つの書物の編纂を始めたのです。

生徒
『古事記』に『日本書紀』にはこんな歴史があったんですね!

全ては天武天皇
天皇家に”権力”集めるため・・・。

この2つの書物は広く国内に浸透していきます。

それは遠く鎌倉、室町、江戸・・・

そして、時代は明治時代へ・・・

江戸時代とは違う、開国の時代。
政府が目指す指針が「欧米列強」でした。

そう。明治維新ですね。

Ryo先生
先進国の欧米国は宗教と歴史を国民が学び、国家経営をしていた。日本もこれを導入したんですね。モデルはドイツです!

明治政府は『古事記』と『日本書紀』を
教科書に掲載し、「神道教育」を始めた。

天皇は神の末裔である。
その神の末裔が日本を作り、
天皇家が素晴らしい国家経営をしてきたと・・・。

この教育ですが・・・

時代が進むとより過激になり
天皇に歯向かうものならば
「反逆者」として処罰され、
「天皇陛下万歳」と
命を捧げるものもいた・・・

世界はそして日本はどうなりましたか?

国のため、
神のため、
日本のため、
祖国のため、

日本は何をしましたか?

生徒
先生・・・戦争ですか?
Ryo先生
その通り。神の力を得たと、勇猛果敢に世界に戦争を挑んだのですね。神を身にまとい、特攻する若者もいました。
生徒
「神風特攻隊」ですね。聞いたことがあります・・・。

そう。
神道の教育のもと国を運営した。
これが「国家神道」でした。

そして、
敗戦した日本はアメリカの指導のもと

民主化がはじまり
「国家神道」は教科書から消えた

つまり・・・
『古事記』『日本書紀』が日本から消えた。日本人が知らないのは「当たり前」なのです。

教科書に載っていないのだから・・・。

だから今こそ学ぶのです。

『古事記』を。

そして
現代の日本には天皇家思想が残り、
皆が彼らに手を合わせ、手を振ります。

全ての始まりは「出雲」です。

しかし、
この出雲について
全く私達は学んでいない

そこに何があったのか。

気になりませんか?

Ryo先生
まだ気にならない人・・・コレだとどうですか??

皆さんは神社に行きますか?

何回お辞儀をし、何回拍手しますか?

よく言われるのが「二礼二拍手一礼」

Ryo先生
これを知らないだけで「教養がない」なんてことも言われるかもしれません。

アマテラス(天皇家)を祀る
伊勢神宮にも「二礼二拍手一礼」は
書いてあります。

Ryo先生
では、天皇家に葬り去られたオオクニヌシがいた「出雲大社」はどうでしょう・・・。
生徒
え・・・・どうなんですか?気になります・・・

なんと・・・

出雲大社は・・・・・

「四拍手」

なぜ「四拍手」なのでしょう・・・。

出雲大社と伊勢神宮でなぜ違うのでしょう。

しかも「神宮」は天皇直轄の神社。
その神宮で「二礼二拍手一礼」

一方の出雲大社は「四拍手」

今の日本は
「二礼二拍手一礼」が浸透している・・・。
天皇家のしきたりが・・・

なぜでしょうね。

出雲大社には
オオクニヌシ」が祀られている
話はしましたね。

アマテラスからの
3人目の刺客に力で負け
この地を去りした。

「この出雲を離れる前に・・・
1つお願いがあります。

この地は必死に国作りに励んだ証。
ずっとこの場所を見守りたい・・・
この地に心だけでもおいておきたい。
だから、大きな社(やしろ)を建ててくださいませんか?
お願いします。
そうすれば人々もよく働くでしょう。」

アマテラスはその願いは叶えようと
この地に

「イズモノオオヤシロ」
を建てました。

「出雲の大社」です。

これが「出雲大社(いずもたいしゃ)」

こうしてオオクニヌシ
この出雲の地から去りました。

と説明しました。

オオクニヌシは納得していたのでしょうか・・・

Ryo先生
最後にこんな話をして、古事記のまとめにしましょう。

出雲大社には「しめ縄」がかけてあります。

本来は我々下界の人間が
神の天界を汚さぬようにする
天界と人間界の

「結界」です。

しっていますか?

普通のしめ縄は「右が始まり」で、
「左が締め終わり」です。

出雲大社のしめ縄は?

一般的なしめ縄と「逆」なんです。

なぜなんでしょうか・・・。

そしてこの出雲大社だけが
「四拍手」なんです。

他の神社は
「二礼二拍手一礼」

多くの国民が、天皇家を敬い、
「二礼二拍手一礼」を実施しする。

その天皇家にすべてを奪われた
オオクニヌシ・・・
オオクニヌシが眠る出雲大社・・・

天皇家はアマテラスの子孫・・・

どこからが神話で
どこからが実在したのか。

何が残り、何が消されたのか・・・

日本に存在するその空白の事実とは・・・

その事実を明らかにできるのは誰なのか・・・

その人物を日本は待っているんかもしれない。

オオクニヌシが出雲大社に眠る・・・
天皇一族に土地を、
全てを奪われたオオクニヌシ・・・

日本から消された一族が

この世のどこかにいるかも知れない。

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