十二支の物語

昔、人は
月の満ち欠けで生活の判断をした。
農作業の時期などがそうですね。

古くから続く
中国の占い【陰陽五行説】による
万物の事象の5行
【火・土・金・水・木】
これに
【陰と陽】
つまり・・・
相反する2つの存在が加わり
世界秩序が保たれている
と考えられていた。

その5行に2つの陰陽を当てはめた
”10を1サイクル”とし
それぞれに名前をつけました。
これが「十干(じっかん)」
と呼ばれる。

その10つが
甲(こう)・乙(おつ) ▶木の兄弟
丙(へい)・丁(てい) ▶火の兄弟
戊(ぼ)・己(き) ▶土の兄弟
庚(こう)・辛(しん) ▶金の兄弟
壬(じん)・癸(き) ▶水の兄弟

この10を支えるのが【十二支】
ねずみ(子)
うし(丑)
とら(寅)
うさぎ(卯)
りゅう(辰)
へび(巳)
うま(午)
ひつじ(未)
さる(申)
とり(酉)
いぬ(戌)
いのしし(亥)

かつての中国は
「1年」を木星の動きで計算していた。
木星は12年で地球の周りを回ったので
天を12に分けたと言われています。

この十干(じっかん)
と
ねずみから始まる十二支。
それぞれの漢字を組み合わせると
60の組み合わせがあります。

これが
還暦。(=60歳)
十二支の動物の物語

神様は言いました。
「12に別れた月、それぞれの
リーダーを決めようじゃないか。」
のぉ猫よ。

動物たちはわれ一番になろうと
神様のところに一生懸命に向かいます。
早くから出発した動物もいれば
当日出発した動物もいました。
ウシは自分の足が遅いため
どの動物よりも早く出発しました。
その様子を見たねずみは
ウシにばれないよう
ウシの背中に乗りました。
そして・・・
牛が一番に到着し
神様に挨拶しようとすると・・・
背中から「ぴょんっ」と
ねずみが降りて
牛よりも早く挨拶をしてしまった。

次にトラと龍が来ました。
トラの速さに驚いた龍は
トラに勝つことを諦め
後ろから他の動物が来ないのを確認し
ゆっくりと休憩を取りました。

ゆっくりしていた龍は
後ろを走っていた
ウサギに追い越され
ヘビにも追いつかれていました。
神様のところについた龍とヘビ・・・
ヘビが言いました。
「先、どうぞ。あなたは空も飛べる
ヒゲも角もある・・・
それはきっとあなたの努力の賜物でしょう。
わたしなんて・・・。」
とヘビは龍に先を譲りました。
その後、馬(午)が到着した。
神様は、この馬を基準に
馬よりも早く着いた動物と
そうでない動物を6匹ずつに分けた。


ひつじが馬ほど早くは走れず
7番手で神様にご挨拶。
ここから神様への挨拶は
時間がかかってしまいます。

十二支でいうトリは
「ニワトリ」
ニワトリは神様の元へ
向かっていたのですが・・・
途中、イヌとサルが
大喧嘩をしているところに遭遇。
(犬と猿は最初は仲良く一緒に出発)

仲裁をしながら
サル ⇢ トリ ⇢ イヌ
の順にゴール。

十二支の順番最後は・・・
いのしし・・・。
イノシシは【いの一番】に
神様のもとへ出発するも・・・
一心不乱にまっすぐ❗
とにかくまっすぐ❗
まっすぐ❗
まっすぐ❗
まっすぐ❗
通り過ぎてしまったり・・・
足りなかったりと・・・
結局一番遅く到着してしまった。
こうして12種類の動物は
この順番になったとされるのです。
十二支最後の1匹

では最後に・・・
実は神様が飼っていた
猫
も参加予定でした。
日にちを忘れた猫は
近くにいたねずみに
「ご挨拶はいつだニャ?」
と尋ねると・・・
どうしても1位になりたかったねずみは
「その日になったら教えるチュー」
と嘘をいった。
こうして日付を間違えた猫は
神様に怒られ・・・
そこから猫は
ネズミを追っかけたそうな・・・
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