才能のあふれる天才剣士:芹沢鴨に続き・・・
幹部が2人死んでしまった新選組にさらなる
大激震が訪れようとしていた。
天皇を、幕府を守る存在であった彼らに
あの【幕末の志士】坂本龍馬が登場
坂本龍馬きたら日本はいい感じになるんじゃ?


新選組にとってはどうだったのか・・・
⇩ 新選組:第1話はこちら ⇩
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新選組羽織がエモい!新選組メンバーをわかりやすく解説。新選組維新メンバーはなぜ生まれたのか・・・。
みんなが知っている大人気グループ「新選組」。その始まりから解散、そしてその後の話までをわかりやすく解説します。
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新選組の転機「薩長同盟」とその後

池田屋事件以降、大きく変わったこと・・・
それが「列強国のアジア進出」です。
近隣諸国中国がドイツやフランス、イギリスや
アメリカなどに領土をとられ、搾取されている。
このままでは日本も間違いなく領土を取られる。
日本は外国を打ち払うのはとても難しいが・・・
外国の文化を取り入れ、日本を強くすることは
できる。むしろそうしなければいけないという
長州の考えを採用しようと坂本龍馬が仲介し・・
同じ考えを持つ薩摩藩と長州藩の薩長同盟が
結ばれた。

もはや「武士」の時代ではないということ。
新選組にとってはピンチ!?

新選組は「長州藩」や幕府を倒そうとしている
「倒幕派」を敵とみなしていたので・・・・・
薩長同盟は敵なんです。幕府を守る存在こそ
新選組です。しかし・・・その敵が勢力を拡大し
人気も出てきた・・・。
さらにまずいことに新選組と名付けてくれた
孝明天皇が死ぬという大ピンチを迎えた
この大ピンチのなか、先を読んだ伊藤甲子太郎
のもとに天皇を警護する御陵衛士(ごりょう
えいし)の依頼が来た。
伊藤は新選組をやめることはできないので
「天皇や幕府を守る存在の新選組を辞めたくは
ありませんが・・・天皇の命には背けません。
異動させていただいてもよろしいですか?」
これに近藤も納得し、伊藤は新選組を脱退・・・
更に伊藤は意志を同じくする新選組三番隊長の
斎藤一(はじめ)や、藤堂平助ら精鋭15名を
引き連れ、御陵衛士に転職した。
え・・・近藤も土方もOK出したんですか?


「天皇の命」にはOK出さざるを得ない。
うまいな・・・

沖田総司も永倉新八も精鋭たちの異動にびっくり。
しかし、見送ることしかできなかった。
実は異動した伊藤も伊藤で大変で・・・異動して
きたからには新選組と手を切ったその証を見せろ。
とか・・・信用できないな・・・ことを言われて
伊藤は考えてついにこう言います。
「わかりました。新選組局長、近藤を殺します。」
えぇ〜〜〜〜〜


しかし、この様子を見て新選組に走った男がいた。
えぇ〜〜スパイ!?

その男・・・あの沖田総司の剣術と同格の天才
第三番隊隊長・・・斎藤一。彼は伊藤とともに
御陵衛士に異動したが・・・これも全て新選組
局長:近藤勇の計画。新選組のスパイとして
伊藤に近づいた男だった
全ての内容を近藤に話した斎藤一。それを聞いた
近藤勇は久しぶりに伊藤を呼び出し・・・言った。
「伊藤さん・・久しぶりに飯でもどうですか。」
おぉぉ〜局長

油小路事件と新選組

夜・・・酒を酌み交わす伊藤と近藤・・・。
近況を報告しあいながら夜は更けていき・・・
店を出た外には・・・新選組の土方・沖田が
伊藤を待ち構えていた。
「伊藤甲子太郎・・・局長は殺させん・・・。」
こうして伊藤は暗殺された。近藤ら新選組は
あえて遺体を放置・・・伊藤が殺されたという
情報に集まった御陵衛士たちも斬り殺し、
反抗勢力を根絶やしにした。

逃げたひともいますけどね(これが後で・・・)
新選組すげぇ・・・


新選組に流れが来ると思いきや・・・
え??

日本はまたもや大きな歴史転換期を迎え・・・
新選組に大打撃を与えることになり、それにより
新選組の最期が見え始めてしまった。
新選組の最期・・・

江戸幕府最後である第15代将軍徳川慶喜。
薩摩・長州藩が同盟を組み、海外の文化や
武器を取り入れ、幕府を倒そうとしている。
この薩長同盟は「天皇を守り・・・外国文化を
取り入れる。江戸幕府が力を持つべきではない。」
という考え方なので・・・この権力を天皇に返し
徳川も天皇の家臣として存在し続ければ、薩長に
狙われることもないと考えた。
たしかに・・・


幕府を無くすから、狙われる理由がなくなる。
こうして行われたのが1867年の【大政奉還】
これで徳川慶喜は大丈夫かとおもいきや・・・
薩摩や長州は徹底的に徳川の権力を奪おうと
徳川の持つ領土役職をすべて没収するという
大政奉還を打ち消す「命令」を出した。
これが「王政復古の大号令」。
聞いたことあります


これが徳川家をブチギレさせます。
でも、なぜ薩摩らはこんな仕打ちを?

かつて江戸時代が始まった徳川家康時代・・・・
あの関ヶ原の戦いで徳川に敵対した勢力は地方に
飛ばされ、重税され・・・そして参勤交代では
大金を使いながらも1年ごとに遠い江戸まで
行かなければならなかった・・・
こうした徳川政権が300年間も続いていた。
各藩は我慢できるはずもない・・・。
そしてブチギレた徳川慶喜率いる徳川軍(旧幕府)
と、外国と関係を持つ薩摩・長州をメインとする
新政府軍との戦い「戊辰(ぼしん)戦争」開始。
その初戦が大阪・京都で始まった

これが「鳥羽・伏見の戦い」です。
これも聞いたことあります

新政府軍は超最新鋭の銃を使うが・・・幕府軍と
新選組の武器は刀や大砲・・勝てるわけなかった。
先生・・・新選組は活躍したの?


近藤は負傷のため不参加、沖田には病魔が・・・
沖田総司は当時「不治の病」と言われた「結核」
にかかり療養中・・・なんと主力2人が不参加の
中での戦いだった。
圧倒的な新政府軍の戦力を目の当たりにした
徳川慶喜と新選組を管轄している松平容保は
大阪を勝手に離脱し、江戸に行ってしまった。
え大将なのに


もう新選組は見捨てられていますね。
江戸にきた徳川慶喜らは勝海舟のお願いにより
江戸城を新政府軍に明け渡し、新選組は絶望。
新選組はすでに新政府軍に落とされた甲府城
(山梨県)に攻撃する命令に従うことに・・・。
最期まで徳川幕府を守る姿勢を取りながら行動
する新選組だったが・・・幕府からの指示は
「甲陽鎮撫隊(こうようちんぶたい)」という
「山梨近辺を守る部隊」として動くことを
命令された部隊となっていた・・・。
もうどうでも良くなってるじゃん

甲府城の指揮監督は新政府軍:板垣退助。
最新鋭の武器をもち1300人で待ち構える。
おぉ板垣さん


新選組は近藤率いる200人。
1300 VS 200 !?

もちろんボコボコにされた甲陽鎮撫隊・・・
2番隊隊長永倉新八はこの戦いで近藤と対立し
部隊を出て会津にいる松平容保のもとへ・・・。
絶体絶命の近藤、土方らはなんとか形勢を立て
直そうと千葉へ・・・そこで近藤は切腹を決意。
しかし、土方は止めて言いました・・・・・。
「近藤さん、あなたは死んではいけない。形勢
を立て直しますから、名前を変えて一度捕まって
ください。」
近藤は指示に従い、名を伏せて新政府軍の捕虜と
なった。一方の土方は新政府軍にも顔が利く
勝海舟に、近藤勇だけでも救出してほしいと
頭を下げ、静かに暮らすのを条件にその願いを
請け負った。
よかった〜・・・


・・・・でもね・・・。
捕虜となった近藤勇は静かに牢屋で座っていた。
そこに見回りの新政府軍の兵隊がやってきて
近藤の勇の顔を見て大声を出しました・・・
「なぜ・・・なぜお前がここにいるみんな
新選組局長の近藤勇がいるぞ〜〜」
なんでなんでなんで!?


その男はかつての伊藤甲子太郎の部下。
えぇ〜〜〜

そう・・・かつての「油小路事件」で殺された
伊藤甲子太郎の部下で、その後新政府軍に雇われ
ていた武士が「たまたま」いた。
土方・勝海舟の努力もむなしく・・・近藤勇は
「大悪人」として斬首・・・さらし首にされた。
近藤さん・・・・・


その2ヶ月後沖田総司も病死します。
沖田総司〜〜〜〜

天皇・幕府を守る最強侍組織である新選組も
残るは土方歳三・会津に別れた永倉新八・・・
そして、三番隊隊長:斎藤一のみとなった。
土方は斎藤とともに新選組を管轄していた
松平容保そして、永倉のいる会津(福島)へ
逃げたが・・・そこにも新政府軍の追手が・・・
土方は言った・・・「斎藤・・・仙台に行こう
そこで仲間を集めるんだ」
今まで意見を言ったことのない斎藤が、ここで
土方に反対意見を述べた・・・「もう僕は・・・
ここを死に場所に決めました。ここまで育てて
いただいた松平容保さんのいる会津藩を守って
死にます。今までありがとうございました。」

こうして新選組は土方を残し全員がバラバラに・・・。
斉藤さん・・・。

仙台に逃げた土方は、そこで旧幕府の人間であり
新政府軍で活躍している「榎本武揚(たけあき)」
に会いました。
「よくきた土方・・・北海道に行け。そこになら
新政府に反対している奴らは大勢いる・・・・・
そこで新しい国造りをすればうまくいくはずだ」
鬼の副長:土方歳三は北海道函館の「五稜郭」を
占拠し、新政府軍と最後の戦いに挑み、銃弾に
散った・・・。
こうして新政府軍は「逆賊:新選組を全滅させた」
と盛り上がりを見せた・・・。
新選組のその後の話・・・

実は・・・会津藩の松平容保を守るため会津に
残った斎藤一は「生き残っていた」
斉藤さん生きてたのねよかった

名前を変え新政府軍に入り、西南戦争でも活躍。
その戦争後は学校現場で働き、かつての剣術を
教えるなど、ゆっくりとした余生を過ごした。
そして・・・2番隊隊長:永倉新八は北海道小樽で
ひっそりと暮らしていた・・・。土方に加担して
いないので、新政府軍に追われることはなかった。
しかし、新選組の存在が薄れつつありながらも
新選組の隊長だったということをずっと隠して
過ごしていた・・・。

次第に新選組の存在が認められてくると・・・
新選組だったと公表したんですね!?


その通り
その後、北海道で「永倉新八」という新聞の連載
を始め、新撰組の歴史や組織の内容を伝えた・・
すると「逆賊」や「人殺し集団」とはお門違い
な集団だったことが次第に理解され、広まり・・・
新選組のイメージを名誉を回復したのだった。
江戸にあった小さな道場で「武士は主君のために
生き、主君を守り死んでいく。」この志を学び
忠誠をもちながら生きた結果・・・「逆賊」と
呼ばれてしまう。
時代の流れに乗り切れなかった「不器用な男たち」
熱心に忠誠心を持った「真っ直ぐな男たち」
なんかロマンを感じますよね。
完
⇩ 香取慎吾主演、三谷幸喜脚本作品 ⇩