


中国と台湾と香港問題

中華人民共和国国家主席「習近平」
台湾の女性総統「蔡英文」
それぞれ今「大きな悩み」を抱えている・・・。
中国の国家主席「習近平」

前の記事でも話をしたとおり・・・
ところが・・・
急速に経済成長したことで、
もはや中国は
「人件費が高くなってしまった」
今はもう大企業は中国で生産工場は作らない。


習近平はこれに超悩まされている・・・。
さらに!!!
もう一つの「ツケ」が中国に回ってきています。

「一人っ子政策」です・・・。

毛沢東時代は
「とにかく産む」の理念だった・・・
人口が増えまくっていた中国・・・
時代は変わり人口抑制政策の一種として
「一人っ子政策」を実施しました。
毛沢東時代以降に生まれ
今もご存命の高齢者を支えるのは・・・
一人っ子政策で生まれた若者である・・・。
この「中国特有の少子高齢化」も大変なんですね・・・。
習近平はこれからどのような行動に出るのか・・・

台湾の女性総督「蔡英文」
彼女は「民進党」出身なので
台湾独自の政治を行います。
中国など関係ない。
自分たちの政治は自分たちで行う。
しかし、悩みはある・・・。
もちろん中国との関係です・・・。
中国と一緒になるのは出来ないが・・・


そんな悩みを抱える「中国」と「台湾」・・・
しかし・・・実は・・・
中国国内で大きな悩みを抱えている
もう1つの場所があった・・・
香港問題について

香港は1997年に「イギリスから返還された地域」で
「一国二制度」というものが存在していた。
香港ではこの影響により
イギリスから返還されたあとの
「選挙制度」が急務となった。


最初、香港の人はこれを断った。
中国の選挙委員は全員
「中国共産党」の人ですから。

選挙委員の共産党員は言います。
「香港のみなさ〜ん・・・
おちついたらしっかりと選挙管理委員を作って
普通選挙を実施することをお約束します。
なので、中国の領土内ですし・・・
イギリスから返還されたばかりですから、
最初は我々の指示に従ってください。
いいですね?」
しかし・・・
2000年を超えたところで
少しずつその自由がおかしくなってきた・・・


2014年・・・香港で「ある発表」が・・・。
普通選挙を実施し
選挙権を国民に与えます!
香港の人たちは喜びました。

「ついにきたぜ!!!
やっと共産党の選挙支配がなくなる!
あんなの自由じゃないからな!
ながかったよ〜!!!!」
ところが・・・
共産党員はさらに言いました。
「ただ〜し!ひとつ約束してください。
選挙に立候補する人は・・・
我々共産党員の選抜した
【指名委員会】で指名された人「のみ」
です。
いいですね?」

「ちょっとまった〜〜〜〜!!!
ふざけんじゃね〜!
結局それはお前らが選んだやつじゃね〜か!!!!!
ぶっとばすぞ!共産党!!!!!!」
こうして2014年にデモが発生。

このデモが「雨傘運動」

このデモに中国政府が
「催涙ガス」を放ったのです。

これを浴びないために人々は傘をさしました。
平和の色「黄色」の傘を掲げて・・・
これが鎮圧されてしまった・・・。
そして・・・2015年事件が起きた・・・。

その名も「書店員失踪事件」・・・。

何度も話しているように・・・
香港は選挙に関して
共産党の圧力がありました。
香港には「一国二制度」があるので
言論の自由も
政治の自由もある。

「一国二制度」があるから・・・。


香港から
「消えた」

2016年・・・
その失踪した店長そして
店員らが突如返ってきたのです・・・
そして・・・

彼らは次々と
本屋を閉店させたのです・・・。

その戻ってきた中のひとりが
ついに真相を語りました・・・
「中国政府に拉致された・・
・おどされたんだ・・・苦しかった・・・」
と「自供」。
再び共産党への不満が高まりました。
そして
2017年に直接選挙が始まったが
大きなデモは特になかった・・・。
最初は共産党の選挙委員も
様子を見ていたのでしょうか・・・
しかし・・・
香港の自由が徐々になくなっていく中で
ついに大爆発が起きた!!!
逃亡犯条例改正案のデモ(2019)

⇩ 【逃亡犯条例】についてはこちらでお勉強 ⇩
逃亡犯条例改正案

その事件は台湾で起きた・・・
もちろん犯人は、現場検証がありますので
殺害現場の台湾に犯人の男を
引き渡さなければいけなかった。

しかし、実はこの帰国してしまったケースは
初めてのことでした・・・。

内容は簡単で・・・
「事件の容疑者は条例を締結している国となら
相互に引き渡すことができる」という内容。
つまり・・・
アメリカで香港の人が
「香港の政府ってね、最悪だよ!
仕事しないし、税金上げるし・・・
なにが独自の自由の国だよ!
くそったれ!!!」
って批判運動をしたとしましょう。

その犯人は香港から逃亡し
アメリカに逃げて香港批判をしているわけですから・・・
残念ながら条例により
香港に身柄を引き渡されます。

ところが・・・
当時の香港と台湾には
その引き渡し方の「ルール」がなかった・・・。
香港人が台湾で批判運動をし
何万人規模に拡大しても・・・
主犯格の身柄はそのまま。
香港政府は
「台湾さん・・・なんとかなりませんか?その運動・・・💦」
っていうこと。

実はこの「逃亡犯条例」・・・
香港は「中国」とも結んでいませんでした。
そこに先程の「殺人事件」が発生した。
これがきっかけで
「逃亡犯条例の改正」が
行われようとした・・・。

これに中国が出てきたのです。
「ちょっと待った❗
香港は中国の一部である❗
香港のリーダーは我々の共産党員からなる
【指名委員】によって選ばれたのです。
よって!!!香港の代表は中国の代表でもある。」
とね・・・
そして、改正案が出され
その内容に香港は驚愕したのです。

「香港・台湾、
互いの要請があれば引き渡しを可能とする」
となれば全く問題はなかった・・・
ところが、その改正案は・・・
「中国・台湾、
互いの要請があれば引き渡しを可能とする」
となった。


この改正案が通れば・・・
香港の自由はほぼなくなる!
香港で中国政府を批判したものがいたならば・・・
中国に送還され、
処罰を受けてしまうことになる・・・

さらにいうと・・・
中国政府が気に食わない一般人に
なにか口実を付け
容疑者とみなしたのならば・・・
誰しもが中国に送還されてしまう!!!

今までの香港は
中国の批判もできた。
拉致はされたけど
本屋さんに中国批判の本のあった。
「嫌なものは嫌!!!」と言えていた。
しかし!
この改正案が可決されたらどうなりますか!!!!?
香港の人は?
なにか少しでも共産党批判をすれば
中国に送還され、処罰。
別に何もしていないのに
ちょっとでも中国に目をつけられたら・・・
人生が終わります。


香港のひとたちが命をかけ
「ちょっとまて〜〜〜〜〜!!!」
と大規模デモを行ったのです。
これが逃亡犯条例改正案に対するデモ。
この条例改正案は・・・
その後完全に撤回されました・・・

しかし・・・中国共産党は
さらなる攻撃を香港にしてきたのです・・・
それは2020年5月のことでした・・
今後の中国、香港、台湾・・・大注目です。