ペルシア戦争勃発


約50年間続くペルシア戦争が
まもなく始まろうとしていた❗
始まるきっかけとなったのが
アケメネス朝ペルシアの領土拡大。
小さなギリシア領土に攻めた結果
戦争になります。


初戦は「マラトンの戦い」
ダレイオス1世率いるペルシア軍は
何十万の軍勢でギリシアを攻撃した。
一方のギリシアは3万ほどの軍勢で数では圧倒的不利❗




これはアテネ初の対外試合。やる気が違います。
一致団結し、熟知する周辺海域に誘い見事初戦に勝利。
巨大帝国アケメネス朝ペルシアを破ったことに
ギリシア全土が驚き・・・伝令の兵士が
「みんなにいち早く伝えなきゃ❗」
と本陣へ走ります・・・
伝えに走ったこの距離が
「40キロ前後」といわれていて
この「マラトン」が由来となり
「マラソン」となった。




マラソンがなぜ42.195キロメートルなのか・・・
それも世界史なんですよ🎵
さて、見事初戦に勝利したギリシアですが
まだまだ安心はできません。


ギリシア人は言います。
「絶対仕返しに来るよね・・・」
マラトンの戦いから10年後・・・
アケメネス朝ペルシアが「本気」で攻めてきた❗
これが「サラミスの海戦」です。
海戦での戦いになると予測していたギリシアは
大量の「船」を作っていた。(三段櫂船)






なんと漕ぎ手は180名(片側90名、1段30名で漕ぐ)
200隻作った場合・・・漕ぎ手は・・・
200×180=36.000人の漕ぎ手が必要。


陸上兵や、他の戦闘船にも兵隊は必要・・・
とんでもない人員が必要なのです。
では36.000人を
どのような人たちにお願いをすればいいのか?
手軽に雇えて、仕事を求めている人・・・
働く意思がある人。
漕ぎ手だから武器は「必要ない」
もう彼らしかいません。
「無産市民」です。


彼らはいわゆるニートで参政権もなければ
身分も低い。武器が買えない底辺階級。
彼らは仕事が欲しい。しかもその仕事が
国の存亡がかかっている大仕事となれば?
命を懸けて漕ぎますね❗勝てば「参政権」
負ければ「死」❗無産市民たちは指示に従い
命を懸け、船を漕ぎまくった・・・。
その船は素早くパワフル❗
200隻の船は次々とペルシア船を粉砕。


陸でもアテネと最強部族スパルタの猛攻で
見事ペルシア軍に勝利。
負けたペルシア軍のボスは負けたことに
イライラし「海にムチ打ちと焼き印」をしたそうな・・・。


圧倒的不利の中、状況を把握し
見事勝利を収めたギリシアのその後は?
ギリシア民主政治の成立へ


勝利はしたものの、かなりのダメージを受けたギリシア。
いまだ健在のアケメネス朝ペルシア・・・。


さらなる再戦に備え・・・
ギリシアの大都市であるアテネを筆頭に
【デロス同盟】という軍事同盟を組み
アテネがギリシア全土の指導的立場となった。
「船も、兵隊も、軍資金もみんなで集めて
ペルシア再来に備えようねー❗」みたいな。
無産市民は言います。
「俺たちも国のために戦ったんだ❗政治に参加したい❗」
ギリシアでは「民会」という最高決定機関が作られました。






お金があり、武器を買い、戦争に参加した人と
お金はないけど、必死に船をこぎ
ギリシアの勝利に貢献した無産市民だけ。
このギリシアですが・・・ついに崩れます。




デロス同盟はギリシア全土から
アケメネス朝ペルシア再来への備えとして
軍資金が集められます。
戦争がなければ、軍資金も増え続ける。
その軍資金をアテネは私物化してしまった。




そうなったらもう終わり・・・
最強部族スパルタはこれに激怒し
デロス同盟から脱退。
自分たちの住む半島名から名前を取った
ペロポネソス同盟を作り、アテネに戦争を仕掛けた。
ペロポネソス戦争です。
こうしてギリシア全土は内乱状態へ・・・
ギリシア人同士が殺し合いをしてしまった。


こんなことしている場合ではない。
早く国内を安定させないと・・・。
「もぉ~俺が安定させてやる❗」と
ギリシア北部マケドニアにいたリーダー
「フィリッポス2世」
喧嘩で瀕死寸前のアテネ・スパルタを破り
見事国内統一❗ギリシアの安定化を図った。




反対派はとても喜んだ。
「よっしゃ❗奴が死んだぞ❗
息子が継承するみたいだが、もうすぐ
20歳のガキだ❗ガキっ❗
俺たちがギリシアを支配してやるぜぇ〜❗」
世界史はここからが面白い。
その20歳の息子が・・・
歴史に名を刻む超英雄になる男だった。
彼の名を「アレクサンドロス大王」という。