神社とお寺の違いとは

- 「神社」と「お寺」の違い
- 「神社」の始まり
- 戦国時代の「神社」と「寺」
- 戦国時代後「神社」と「お寺」
- 明治時代の「神社」と「寺」

この5つのお話をします。気になるところだけでもチェック❗
皆さんは新年に初詣に行きますか?
神社?お寺?
ご利益が多いのはどちらでしょうね?
気にしたことなかったです・・・「神社」「お寺」どっちなんだろう。

⇩ 神の社・・・日本の寺・・・ ⇩
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⇧ その始まりは・・・ ⇧
「神社」と「お寺」はどういう関係なのか。
そして、何が違うのか?
お寺は「お坊さん」神社は「巫女さん」
「伊勢神宮」や「出雲大社」は「神社」で
「東大寺」や「清水寺」や「吉祥寺」
こちらは「寺」です。
お葬式は
お寺のお坊さんに「お経を読んでもらう」
神社は【神からの言葉】
寺は【仏様からのお言葉】
どっちを信じるの?ご利益は???
そんな様々な疑問を解決します❗
神社とお寺の違いとは【神社のはじまり】

日本の神社は、日本の神である
「アマテラス」がきっかけで
作られることになりました。

神社の成立過程は先程の「日本神話」記事で復習してみましょう❗
かつて日本は「神社」しかなかったんです。
「神」を信仰していた日本。
神社しか存在していなかった日本に・・・
「中国から仏教が伝来した」
伝来した時の日本は物部(もののべ)と
蘇我(そが)2つの権力者一族が対立中。
物部一族は
「仏!?そんなもの日本には必要ない❗」
蘇我一族は
「仏の教えこそ日本を救う思想だ❗」
ふむふむ。これに蘇我が勝利したんですよね?


そうです❗この争いを制したのが「仏教信仰派」の蘇我でした。
そして奈良時代になると聖武天皇が
「仏教」を国教に❗そして・・・
日本を仏教で治めようと
奈良県に東大寺を建て、巨大な大仏を造り、
その大仏に人々は祈りを捧げた。

しかし・・・それまで日本は
神を信仰する「神道」だった。
日本国民は皆、神様に祈りを捧げていたから、いきなり「仏」に祈れと言われても・・・。

そこで政府がとった行動が「神仏習合」

「神様も仏様も一緒です❗」と言い出し、「神社」と「お寺」を一緒にしたのです。
一緒とはどういうことですか?そんなの不可能では???

「神道施設」の敷地内に「仏教施設」の
「寺」を建てた。
これが・・・「神宮寺」です。
神宮寺ってそうやって生まれたんですね・・・❗

⇩ 神「アマテラス」の物語 ⇩
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記事を見るとわかるように
天皇となるアマテラス一族に
負けてしまったオオクニヌシは
そこに「イズモノオオヤシロ」
つまり「出雲大社」を建ててもらいました。
なので「出雲大社」は「神宮」よりも格下。
「神宮」という言葉は天皇直属の神社以外は
使えません。

例えば「明治神宮」や「神田神宮」。そこは天皇直属の神社なのです。
こうして神社とお寺は
同時に権力を拡大していった。
そして、大きく動くのが「戦国時代」
戦国時代の「神社」と「お寺」

人々は神に祈り、仏に祈り、献金をし
心の拠り所にした。

戦国時代に強大な武将であった上杉や武田、織田や徳川、伊達や真田は・・・神社やお寺での戦勝祈願を心の拠り所とした。
うんうん。納得です。

神社やお寺の僧は言います・・・。
「我々の祈りは神に届き、神のご加護が
手に入ります。」

神の力はほしい。だから武将たちは仏の祈りを心の拠り所とした。
こうした神社やお寺に対し・・・
「神のご加護!?知るかボケー❗
偉そうにしてっからぶっ殺す❗」
と行動したのが・・・「織田信長」です。

これが有名な「比叡山延暦寺の焼き討ち」です❗
織田信長は仏教弾圧をしました。
⇩ 仏教について ⇩
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戦国時代後の「神社とお寺」

関ヶ原の戦いが終わり、天下は
徳川家康の江戸時代に。

徳川家康は「神社」と「寺」をどうしたのでしょうか?
江戸幕府は儒教を採用❗
⇩ 「儒教について」 ⇩
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⇧ いつの世の中も悩みは一緒 ⇧
江戸幕府は
「心の優しさ」と「徳」が必要だと説いた。

戦国時代はとんでもない時代だったから心を落ち着かせないと。
江戸幕府までの仏教は「中国のパクリ」
幕末は「日本独自の思想」を作ろうとした。
海外勢力もきている、対抗しなければ❗
日本の鎖国はもう終わりだ❗

この考え方が「国学」。提唱したのが「本居宣長(もとおりのりなが)」です。
彼は言いました。
「かつての神道を復活させ、日本が
世界に負けない戦いをしようじゃないか❗」
こうした想いが明治維新を動かす
維新志士たちの心に超響く❗
「俺たちも国を変えたい❗」
坂本龍馬もその1人。
この熱き思いを持った志士たちが
江戸に変わる新たな時代を作る❗
明治新政府の神社とお寺

明治新政府は海外の情勢を取り込み
更に日本人としての誇りを胸に政府経営。

明治新政府は「国家神道」をかかげ、「神仏分離」を進めた。
奈良時代から続いた「神仏習合」を
明治政府は「分離」した。
中国から来た「仏教」も「儒教」も
必要ない❗
神道こそが日本独自の思想だ❗

しかし、1000年以上続いた「神仏習合」です。急に変えるのは無理・・・。
日本は「神の国」であり、神社は
「神の施設」だと明治新政府は
「神道」での国家経営を進めた。
日本は神の国、天皇は神の子。
その神道思想の結果、
日本は天皇を主権とする国家が生まれ
かつての戦争では神風特攻隊など
神道思想が多くの被害を生んだ・・・。
神の力を身にまとえばかならず勝つ。
なぜなら日本は、日本人は・・・
「神の子」だから。
全てが・・・繋がった気がします❗

そして日本は敗戦。
GHQの指導で日本は民主化へ。
「神道はやめ、仏教と平等にしなさい。」
というアメリカからの指令があった。

こうして日本は神社とお寺が数多く残り、個人個人での信教は自由になっている。
古事記で登場する
神アマテラスの末裔が建立した建物
「神社」と・・・
中国仏教を日本が導入し、建立した建物
「寺」・・・
日本はこの2つの存在が
当たり前のように存在する
世界でもめずらしい国なんです。
⇩ 『古事記』について ⇩
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