⇩ 前回の内容は ⇩
【わかる歴史】古代ローマ帝国の海外進出

ローマの初戦は【カルタゴ】です。
(緑から赤矢印へ)
⇩ カルタゴの伏線は ⇩
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地中海東岸の諸民族の歴史〜地中海はどこ、オリエントとの関係〜【世界史の流れをわかりやすく解説】
今回のお勉強は「東地中海」です!今も残る「あの文字」や「あの歴史
」も全てここから始まるのです。「へぇ〜!」って言っちゃうよ!続きを見る
まずは緑の矢印の先にある島「シチリア島」に
攻撃を仕掛け、領土をゲット。

このシチリア島を支配していたのが【カルタゴ】でした。
カルタゴは怒りますよね・・・・

悔しがったカルタゴはローマにリベンジ戦争を
しかけ、この2回戦目はカルタゴも負けられない
と・・・名将「ハンニバル」を出してきた

ハンニバルは上図(青矢印)に進撃し・・・
アルプス山脈を越え、ローマの背後をとった
背後を突かれたローマはなんとか立て直し
ローマ名将スキピオの大活躍もあり、なんとか
ハンニバル軍を撃破続く第3戦目も勝利した
ローマは急激に領土拡大に成功した。
領土が広いとアケメネス朝と一緒で統率は難しいですよね。


そうなんです・・・
イタリア半島以外の海外制服地のことを「属州」
と言います。

ローマに敗れた人々は「戦争捕虜」として奴隷人生が始まる。
ローマはこうした「戦争捕虜」もうまく使い
領土拡大を進めた・・・・しかし、ここで
ある問題が起きる・・・
戦争を何度も起こしたローマの兵士の大多数は
「ローマの市民」で、彼らは自分のお金で武器を
買い、「重装歩兵」として戦争に参加します。
あ、武器は国から出ないんだ・・・自腹


そう、彼らには家族もいる、家もあるし、農地も持っている。
戦争が始まっては1日や2日で戦地から帰っては
これません。パパが家に全然いないということ。

とても心配ですよね。生きて帰れるかもわからないし・・・。
でも奴隷を使えば、パパがいなくても農地は無事では?


奴隷はタダではないので、結局は大土地所有者である「金持ち」に買われてしまう。
このように奴隷を持つことができない「中小農民」
たちはピンチなんです・・・だって・・・・・
武器は自腹、戦争で怪我する治療費、武器が
壊れたら自分で買い直す・・・さらに戦争から
帰れたとしても、農地が荒れ、農作物が全滅。
新しく農作物を買うお金もない・・・。
どうします?
こりゃ大変すぎる・・・どうするんですか・・・!?


生活できなくなった市民は、家や土地を売り捨て「無産市民(=ホームレス)」になる。
その捨てられた土地を富裕層が私物化し、その
土地で奴隷を酷使し、莫大な利益を得るという
大土地所有(ラティフンディア)が生まれた。

その後、「金持ちVS一般平民」という内乱にまで発展していきます。
【わかる歴史】ローマ100年間の内乱

この内乱の中で一般市民を救おうとしたのが
【グラックス兄弟】で、2人は金持ちの土地を
無理やり奪い、「無産市民」に無料提供。
そうすれば無産市民は農業も可能になり、お金を
稼ぎ武器を買うことができます
しかし、貴族たち(金持ち)にとっては
まったくもって面白くない・・・。
うん・・・自分の土地をホームレスにですもんね・・・。


結局兄弟は「殺された」。
次に登場したのが「マリウスさん」。彼は
コンスル(執政官)にも選ばれていた有能者。
彼はこう言います。
「え?武器なら買ってあげるよ?一緒にローマ
のために戦ってくれるんでしょ?農地も沢山は
あげられないかもだけど友人に頼んでみる」
めちゃんこいいひとじゃないですか


そうなんです。無産市民を【一般農民】にしようと努力した。
このマリウスの改革でローマは劇的に変わる。
だって今まで一般市民たちは「ローマのため」
に戦っていた・・・。
うんうん・・・・


マリウスさんの改革で、武器を手にした兵士は誰に感謝しますか?
そうかマリウスさんのために戦うのか


そう国のためにじゃなく【誰かのために戦う】これが「軍隊の私有化」です。
マリウスのように「自分専用の兵士欲しい」
と「金持ちたち」が動きだし、兵力を拡大させた
「金持ちローマ人」が大喧嘩を始めた・・・。
このケンカに「ふざけんじゃねぇ〜」と
反乱を起こしたのが【スパルタクス】さんで
彼はコロシアムで戦う「奴隷剣士」で、仲間の
奴隷たちをひき連れて大反乱を起こしました。
ローマ各地で反乱が立て続けに発生、これじゃ
まずい・・・そこで・・・反乱が多発している
ローマを救うべく3人の有力者(3頭)が
力を合わせることになりました。
【わかる歴史】第1回三頭政治

この3人の権力争いに勝った「カエサル」は
言いました・・・「反乱が多発しているなか
みんなで話し合ってる場合じゃない俺が全て
決める任せとけ
」と独裁政治を実行した。
え?ローマのいいところは「皆で決める政治」では?


そうそれを「共和政」と言いますが・・・・・
その伝統を崩した反動が大きくカエサルは
反対派に殺されてしまった・・・・・。

弟子のブルートゥスも反対派に寝返えり・・・「ブルートゥス、お前もか」
おぉ聞いたことある名言

やはりローマは「話し合いが最も大切である」
ということが証明されました。しかし・・・
まだまだ反乱は落ち着きません。そこでもう1度
3人の有力者が集まり今後のローマをどうするか
話し合い行われた。
これが【第2回三頭政治】で、メンバーはこちら。

一番右のレピドゥスは序盤から失脚し権力争いは
アントニウスとオクタウィアヌスの一騎打ち。
その1戦となるアクティウムの海戦が始まった。
アントニウスは「ある女性」と連合軍を結成。
その女性が世界三大美女ともうたわれる
「クレオパトラ」です。
あの【エジプト】のですか?


そう。なぜかはこちらで詳しく・・・。
⇩ 当時のエジプトについて ⇩
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クレオパトラは王である弟と結婚し、弟と
二人でエジプトを支配していたが彼女は
どうしても弟を失脚させたかった。

うん・・・仲が悪いんですね・・・。
実はクレオパトラ・・・第1回三頭政治の
カエサルと恋愛関係になりますが・・・
御存知の通り、独裁政治を行い殺されたので
カエサルに変わる強い「相棒」を探していた。
そこで、オクタウィアヌスに近寄るもあっさり
フラれ・・・仕方なくアントニウスに近寄った。

アントニウスはクレオパトラにぞっこんでした。
このアクティウムの海戦でオクタウィアヌスが
圧勝し・・・アントニウス・クレオパトラは
その後自殺しました・・・。
クレオパトラは毒蛇を自分にかませて死んだんですよね?


詳しいですねそれが有力説です。
こうしてローマの実権を、カエサルの養子の
オクタウィアヌスが握ることになりました。
オクタウィアヌスは「なぜ親父が殺されたのか」
そして、「今のローマをどうするべきなのか」を
しっかりと勉強し、考えます・・・。
元老院も「我々もどうしたらいいじゃろうな。」
とローマの今後を考えました。やはり・・・
1人で独裁政権をやるとローマは崩壊する。
という結論にいたり・・・いろいろと考えて
政治を行った結果、結論から言いましょう。
あれほど反乱が起きていたローマは彼の就任後は
なんと・・・・200年間もの平和な時代がきた
オクタウィアヌスはローマ最高の皇帝として
70歳までローマの皇帝として君臨します
に・・・200年も!!?

オクタウィアヌスは一体どんな行動を・・・
どんな政治を行ったのでしょう??
気になりますね・・・
⇩ オクタウィアヌスは【凄かった】 ⇩
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