【世界史の窓】面白い世界史人物ソロモン

時は今から約3000年前・・・
パレスチナにある首都「イスラエル」
にいた裁判官ソロモンのお話・・・。
⇩ 「へぇ!」と言っちゃう世界史は ⇩
そのソロモンも凄い人だったのですが
そのパパもとんでもない人なんです。
パパの名前は「ダヴィデ」。



首都エルサレムは
「平和と富の象徴」であり
ユダヤ教の聖地ともなった。
「ソロモン」という言葉はヘブライ語で
”平和”
そして【ソロモンの知恵】という
言葉があるほどの賢明さを持っていた
偉大な王の物語・・・
ソロモンの裁判

ある日、ソロモンのもとに
2人の「遊女」がやってきました。

2人の遊女は生活が苦しく
持ち家なんてありません。
同じ部屋をルームシェアをして
生活をしていました。
遊女の1人(以後【A子さん】)
はある日、子供を出産しました。
かわいいかわいい女の子です。
それからわずか3日後のこと・・・
もう1人の女性(以後【B美さん】)も
かわいいかわいい女の子を出産しました。
同じ部屋で4人の生活が始まった。
【世界史の窓】ソロモンの偽証!?

ある日の夜・・・B美は仕事に疲れ
深い眠りについた。
真夜中、背中になにか違和感を感じ
目を開けてみると・・・
体の下で自分の娘が潰されていた。
すぐに娘を抱きかかえるも
すでに息を引き取っていた・・・。
B美は娘を殺してしまった。

B美はパニックになる中・・・
A子の赤ちゃんがすぐそばで
すやすやと寝ているのを目にした。
夜中のうちにB美は、自分の娘を
A子の子供とすり替え・・・
何事もなかったかのように眠りについた。
次の日の朝・・・
A子は起床し、娘に母乳をあげようと
娘を抱きかかえると・・・・
娘が死んでいた・・・しかし、同時に
この子は自分の娘ではないことにも気づいた。
A子はB美に言います。
「あんた❗私の子をすり替えたわね❗
そこにいるのが私の娘よ❗返しなさいよ❗」

B美は反論します。
「何言ってるの!?この子が私の子よ❗
死んだのはあんたの娘よ❗
変な言いがかりつけるんじゃないわよ❗」

裁判所事務官「ソロモンの裁判」が始まる。

当時のソロモンは国王ももちろん
裁判長としても働いていました。
そんなソロモン王のところにA子が来て
必死に言いました。
「王様・・・この女をどうにかしてください。
お願いです。あの子は私の子供なのです。
どうか・・・お願い・・・。」
B美は言います。
「ソロモン王❗この女は嘘つきよ❗
自分の子供が死んだから私に嫌がらせを❗」
そこで、ソロモン王は部下にこう命じます。
鋭い刃を持ってきなさい。
下の図は有名な「ソロモンの裁判」の絵画。

左がA子、右がB美です。

光る鋭い剣を部下に持たせソロモンは
もう一言だけ二人の遊女に伝えました。
「生きている娘を半分に分け、
それぞれの遊女に分け与えようじゃないか。」
この判決にB美は言いました。
「それは良い提案ね❗
王様❗早くその娘を半分にしてください❗」
A子は涙をこぼし、こう言いました。
「王様、それだけはやめてください・・・。
わかりました。この子は私の子供では・・・
私の子供では・・・ありません。
どうかお願いです・・・殺さないで・・・。」
二人の遊女の言葉を聞いたソロモン王は
優しい笑みをこぼし、二人に告げます。
「娘をA子に与えなさい。本当の母であれば
自分の娘の命が一番大切だ。立派であるぞ。」
こうした判決をくだした。
裁判を聞いていた知識人たちは
この王の判決に驚愕し、褒め称えます。
知性と理性をもち、そして何より
母親の心情に最大限に寄り添い、理解した
素晴らしい判決だった。
こんな王様のもとで生きられた人は
と〜っても素敵な人達なんだろうな〜

楽しく学ぶことって
凄くワクワクしません?
⇩ たくさんの「へぇ〜❗」が ⇩